出張にいってきました（其の六）

　　そのまま、Nさんは気の利いたローマ遺跡ツアーにしてくれました。

　次はオランジュです。ここも、イタリアよりよく残っている遺跡があります。

　アウグストゥス時代の建築だそうですので、一世紀ごろですね。リオンやらガリアの制覇はカエサルの時代ではなかったかなぁ。（それとも、それより前からローマの属州だったんでしょうか。歴史とか苦手な私の言うことは間違っているかもしれません。）

　アウグストゥスはカエサルの後の皇帝だから、そんな短期間でローマ化したローマの勢いが伺えます。

　これは、壁です（笑）でもこの壁が貴重なんだそうです。

　ここは、ローマ時代の劇場です。劇場は結構数が残っていますが、何が違うかというと

　さっきの壁です。これは、劇場の壁ですね。この壁は、後の時代にほとんどの場合、建材になってしまって、ローマ時代の劇場はあっても壁が残っていないそうです。

　規模も結構大きく、今でも使うそうです。

　壁の石造はアウグストゥスでしょうね。

　こんな高い壁を立てたローマ人。重機も無いのにたいしたものですね。さっきの水道橋にしてもローマ人の技術力の高さは非常に高度ですね。

　この石材の隙間の無さです。１世紀のものですから、ずいぶん角が落ちているんでしょうけど、当時としてはつめが入る程度の隙間しか無かったのでしょうね。

　このテクノロジーで、ローマの街道が作られてんですから、アスファルトとかコンクリート並みの道だったんでしょうね。

　こんな感じで、Nさんがフランスを案内してくれました。フランスもローマ時代の視点で見ると見たいスポットも変わってくるんでしょうね。